|
『バスカヴィルの犬(ハウンド)』(バスカヴィルのハウンド、)は、BBCが2012年に制作したドラマ『SHERLOCK』のシーズン2・エピソード2である。 原案は『バスカヴィル家の犬』(1901年)・『悪魔の足』(1910年)である。 == あらすじ == デヴォン州ダートムーア在住のヘンリー・ナイトが、シャーロックとジョンの元へやってくる。彼は地域の魔犬伝説を特集した映像を2人に見せ、魔犬が父を殺したと訴える。彼の父の遺体は見つからず、孤児となったヘンリーは一度ダートムーアを離れる。20年経って故郷に帰ったヘンリーは、父が殺された窪地で「巨大なの足跡」を見つけ、ベーカー街へ依頼に現れた。シャーロックはヘンリーの使った「ハウンド」という単語に引かれ、ジョンと共に調査へ向かう。 シャーロックとジョンは、シャーロックがマイクロフトからくすねた許可証を使い、政府の査察と偽ってバスカヴィル研究所を調べに行く。シャーロックは、研究所で出会ったウイルス学者・フランクランドの言葉に、かすかなアメリカ訛りがあることが気になる。 ヘンリーは、自宅を訪れたシャーロックとジョンに、""(自由)・""(〜の中に)の2単語が繰り返し頭に浮かぶと話す。シャーロックは、ヘンリーの父が殺されたデュワーズ窪地〔. 「デュワーズ」とは古語で「悪魔」を意味するとの設定。〕での夜間実地調査を提案する。実地調査で、ジョンは丘の上から光によるモールス信号が発せられていると気付く〔後から気になって調べに行ったジョンにより、ただのミスリードだったと分かる。〕。一方、ジョンを置いて窪地に向かったシャーロックとヘンリーは、そこで魔犬の唸り声を聞く。 シャーロックは、前回とは異なりマイクロフトの許可を取った上で、再びジョンとバスカヴィル研究所を訪れる。シャーロックはジョンを研究所のラボに閉じ込めて、薬剤による幻覚実験を行う。ジョンはシャーロックの期待通り魔犬を目撃するが、それは事前にシャーロックが吹き込んだ通りの姿だった。シャーロックは、ヘンリー邸にあった砂糖に毒物が入っていると考え〔実地調査に行く前、シャーロックとヘンリーは砂糖入りのコーヒーを飲んでいたが、ジョンはブラックコーヒーを飲んでいた。シャーロックはこれが幻覚の原因と考え、さりげなくジョンに砂糖入りコーヒーを飲ませていた。〕、ステープルトンの研究室で調査するが、不発に終わる。その後自身の「マインドパレス」に入ったシャーロックは、ヘンリーの言う""(ハウンド)・""・""が、アメリカ・インディアナ州で行われた、「H.O.U.N.D.」計画を指していると気付く。計画は恐怖の刷り込みを行う薬剤に関するもので、中心になった研究者の頭文字を取った名前が付けられていた。この実験は被験者への甚大な悪影響から中止されていたが、メンバーだったフランクランドが、バスカヴィル研究所で密かに研究を継続していたのだ。そこにモーティマーからジョンへ着信があり、幻覚を見たヘンリーが発砲して家を出て行ったとの連絡が入る。 シャーロックとジョンが窪地へ急行すると、ヘンリーが銃で自殺しようとしていた。シャーロックは、20年前ヘンリーの父を殺したのが「H.O.U.N.D.」計画に関わっていたフランクランドだと伝え、自殺を思いとどまらせる。そこへガスマスクを被ったフランクランドが現れ、シャーロックは窪地に仕込まれたパッドから、人が歩いた時に噴霧薬剤が出ることで幻覚が現れると気付く。窪地に集まったシャーロック・ジョン・ヘンリー・フランクランド・レストレードは、そこで薬の作用により魔犬を目撃するが、ジョンが射殺すると正体はただのハウンド犬〔これはパブの経営者であるゲイカップルが、隠れて飼っていた犬との設定。〕だった。真相を知られたフランクランドは隙を突いて逃げ出すが、研究所周囲にあった地雷原に足を踏み入れて爆死する。 その後、留置場でモリアーティとマイクロフトが対面しているシーンが流れ、モリアーティが釈放されたところで物語は終わる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「バスカヴィルの犬(ハウンド)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|